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数学動画 文字ルール その1

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#数学 #数学の授業 #文字式 #x #文字と式 #音読さん #canva

※以下の文章は、「音読さん」に読ませるための本文です。
正しく読んでくれない場合もあり、
その箇所は、変換時に、ひらがなに直しています。
それでも、イントネーションが今ひとつの箇所もありますが、
「音読さん」の聞き取りやすさと、自動字幕の正確さは流石です。

※今回、「エックス」などアルファベット筆記体に使用したフォントは、
 編集ソフトcanvaに入っている「Adam script」になります。
 多くの筆記体フォントの中から選ぶにあたり、結構時間を要してしまいました。
 ですので、「b」のフォントが、筆記体まで崩さない、特徴的な形です。

それでは、以下が原稿です。


今回は、中学1年生で習う、文字についてお話します。

もともと、計算は、数がはっきり決まった状態で、答えがでるものです。
でも、まだ、数が決まっていなくても、式をつくりたい、という状況があるのです。

この、決まっていない数を、数学では、
文字。と、よびます。
なお、この動画では、なぞの数。
と、呼ぶことにします。

なぞの数は、まだ数字にできませんので、
かわりのもので表すことになります。
たとえば、日本語。
料金は、人数かける100円、ひく、1日割引券の分、
というとき、式に日本語が混じります。

ただ、この形、漢字のいち、が、マイナスに見えたりしませんか。
そうです。日本語は、漢字の十、漢字の一など、誤解をまねくものがあります。
ですから、できれば日本語を、式に使いたくない、という考え方があるわけです。

では、どうするか。
日本語を式に入れる場合は、かっこを使います。
はい、かっこは、守るために付けるものです。
何から守るのか。
誤解されることから、守るため。
というわけで、どうしても式に日本語を入れるときは、かっこで日本語を守ります。

しかし、さらに一歩進化させた形があります。
それは、アルファベットを使った方法です。
式の前や、式のあとに、ただし、xは人数、yは1日割引券、とかけば、
式の意味が伝わるわけです。
しかも、途中計算を何度もかくとしても、
アルファベットなら、書く手間がずいぶん楽になります。
まだあります。
全世界共通、とまでは言いませんが、アルファベットの式は、日本以外の多くの国でも通用するのです。
このことから、式は、言語のひとつである、や、
数学は、言葉である、という意見や考え方もあり、興味深いところです。

ここで、アルファベットについてお話しします。
既に、小学校でも習っているかもしれませんが、
この、なぞの数には、xをよく使います。
その理由は、xには、未知の、謎の、という意味があるからです。

この、xですが、ブロック体でかくと、かける、の記号と見分けがつきません。
そこで、筆記体のxを使うのが一般的です。
ところが、実際には、筆記体とは違うかきかたで、かくように習った人も多いと思います。

これは、どういうことでしょうか。
実は、この理由については、諸説あるようです。
こちらも、詳しくは、別の動画で触れたいと思います。参考にしてみてください。
今は、書きやすいほうで、丁寧に、読めるようにかく。これで、充分です。


それでは話を戻します。
アルファベットが入った式を、文字式といいます。
さきほどのたとえばなしは、xは人数、1人100円、yは1日割引券でしたので、
文字式にすると、料金合計の式は、
x×100-y
という式になります。
このとき、さらに、文字式限定の整理整頓ルールを使うことで、
100xーy
という式になります。

それでは、この整理整頓ルールについて、おはなしします。
この動画では、文字ルール、とよびます。
なぞの数が入った式が出てきたときは、このルールを積極的に使い、
いつも必ず、整える。
このことを、心掛けましょう。

では、ルールを紹介します。

ルール、ひとつめ。
かけるは、省略。
たとえば、3かけるxは、3xとかきます。
これは、かけるが消滅したのではありません。
あくまで、あるけど省略した、という意味です。
なぜ、こんなことになるかというと、
3xの意味は、xが3つ分、なんですね。
そうすると、かけるがあっても無くても、同じ意味の式になるのです。
では、どちらに統一しようか、となります。
なるべくシンプルなほう、ということで、かけるを省略。


ルール、二つ目。
数字は、前。
たとえば、xかける3は、
かけるを省略、だけだと、xさんになります。
でも、まってください。
かけ算は、計算の順番が変わっても、答えが変わりません。
ですから、xさん、3x、どっちも正解になるわけです。
では、どうするか。
先程の答えに、統一します。
つまり、
数字は、前。
xかける3は、3xにします。

ルール、みっつめ。
アルファベット順。
たとえば、xかけるyは、xyです。
では、yかけるxは、yx?
これも、先程のように、かけ算は順番に関係なく同じ答えになるので、
どちらかに統一しておくのが、よいですよね。
それで、アルファベット順がよいだろう、となるのです。
そうすると、n×h×kは、nhkではありません。
アルファベットの順にすると、こんなふうになります。
hkn。
なんでしょう。気のせいでしょうか。超有名ユーチューバーを思い出しました。
きっと、気のせいです。
なお、このルールは、あとで、例外もあるよ、という話が出てきます。
今は、あまり気にしなくて大丈夫。
とにかく、アルファベットを順番も含めてしっかりおぼえておきましょう。

ルール、よっつめ。
なるべく、累乗。
xかけるxは、xxになるのでしょうが、xを2回かけていることも事実です。
2回かけているくらいなら良いのですが、たとえば21回かけてあったら、
明らかに、累乗を使った方が、整いますよね。
この、なるべく累乗も、覚えておきましょう。

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