
夏の甲子園 「バンビ」が甲子園に帰ってきた 東邦OBの坂本佳一さんが始球式
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1977年の第59回大会に東邦(愛知)の1年生エースとして活躍し、準優勝した坂本佳一さん(56)が始球式を務めた。41年ぶりに甲子園のマウンドに立った坂本さんは「あれから全然活躍もせず突然野球をやめたので、応援していただいた方々にこの場をお借りして『元気ですよ』とお伝えしたかった」と話した。 坂本さんは第59回大会決勝で東洋大姫路(兵庫)に延長戦の末にサヨナラ本塁打を浴びて涙をのんだが、華奢な体で懸命に力投を続けた姿が高校野球ファンの心をつかみ、「バンビ」の愛称で人気を博した。しかし、2年生以降は激戦区・愛知のライバル校の壁に阻まれ、再び甲子園の土を踏むことはできなかった。 高校時代の監督だった、大垣日大の阪口慶三監督(74)は今大会に出場。1回戦の東海大熊本星翔戦で勝利を挙げた。「開会式の日に阪口先生と話したら『がんばるぞ』と言っていた。夏の甲子園でまだ日本一になってないので夢を追いかけている。老体に鞭を打っているのは私のせいでもあるかな。でも、逆に『ありがとう』と言ってもらってもいいのかな」と笑い、恩師にエールを送った。
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