
ハマス襲撃の音楽フェス生存者、MDMA使用がトラウマの影響を軽減か 最新研究
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2023年10月7日の朝、パレスチナ・ガザ地区との境界近くで開催されたノヴァ音楽フェスティバルの参加者の多くが、MDMA(メチレンジオキシメタンフェタミン)や合成麻薬LSDといった違法な娯楽薬物を摂取していた。
そして夜明けの直後、イスラム組織ハマスの武装勢力がこのイベントを襲撃した際、数百人が薬物の影響下にあった。
このフェスの生存者と協力して調査を進めてきた神経科学者らは、MDMAが心的外傷後ストレス障害(PTSD)に対して心理的な保護効果をもたらした可能性があると指摘している。
現在査読中で、数カ月以内に発表される予定の初期研究は、この薬物がイベント中およびその後の数カ月間にかけて続いた、生存者たちの比較的前向きなな精神状態と関連していることをうかがわせる内容となっている。
MDMAを心理的トラウマの治療にどう使えるか、研究者の間で関心が高まっている。イスラエルのハイファ大学のチームによるこの研究が、注目される可能性がある。
大勢が精神変容薬物の影響下にある状態で、大惨事が起きた事例の研究は、これが初めてと考えられている。
ルーシー・ウィリアムソン中東特派員が取材した。
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